|
コラーゲン由来のゼラチン
ゼラチンは、人間の体内にも含まれているコラーゲンを加熱抽出した、動物性タンパク質です。ゼラチンの原料には牛骨、牛皮、豚皮が使用されていますが、コラーゲンは線維を形成しているため水に不溶性であり、希酸、希アルカリにもほとんど溶けません。
そのためゼラチンを製造する際には、このコラーゲンを酸またはアルカリで前処理したのち、熱加水分解して可溶化することが必要です。この前処理に酸を使用するかアルカリを使用するかで、アルカリ処理ゼラチンと酸処理ゼラチンに分かれ、ゼラチンの性質も異なります。
そして酸処理ゼラチンはtype-Aゼラチン、アルカリ処理ゼラチンはtype-Bゼラチンとも呼ばれています。
ゼラチン・ペプタイドの用途
ニッピは1938年(昭和13年)に写真用フィルムの、乳剤用ゼラチンの開発を国内で初めて手がけ、1940年(昭和15年)には、ゼラチンの生産体制を確立するため、静岡県富士宮市に専用工場を建設しました。
高品質を要求される写真用ゼラチンをはじめ、薬品および健康食品用カプセルに用いられる医薬用ゼラチン、コーヒーゼリー、グミキャンディなどの食品用ゼラチン、古くから使われてきた工業用接着剤原料など、多岐にわたる分野に、最適のゼラチンを供給しています。
一方、ゼラチンの加水分解生成物であるペプタイドは、注射薬の安定剤に使用される高品質の医薬用、シャンプー、リンスなどのトイレタリー用、健康食品や調味料などの食品用、精錬などの工業用にすでに用いられており、ゼラチンに比して歴史が浅く、なじみの少ない素材にもかかわらずその利用範囲は徐々にゼラチン同様の広がりを示しています。
注射薬用ハイグレードゼラチン
注射薬用のタンパク製剤の安定化に使用されるペプタイドを、ニッピでは特に「ニッピハイグレードゼラチン」として医薬品メーカーに供給しています。
この商品は人体内に直接添加されるため、無菌環境の維持や発熱物質の除去など、厳しい管理のもと、高度な技術をもって製造しています。
また一般的に注射薬は、容器に薬効成分が吸着するなどの経時的な薬効成分の活性低下のおそれがあります。
ニッピペプタイドはこれを回避する重要な安定剤として位置づけられています。
今後もお客様の要求に対応するために、さらなる研究を行ってまいります。
低エンドトキシンゼラチンシリーズ はこちらへ
多様化に即したゼラチン
近年、家庭内での電子レンジの普及、冷凍・冷蔵の技術や輸送の充実などに伴い、冷凍・冷蔵食品が豊富になってきていますが、こういった背景をふまえて開発されたゼラチンが「ニッピスーパーゼラチン」です。
水に膨潤する必要が無く、40℃程度の温湯で素早く溶解し、さらにその際ゼラチンが継粉(ままこ)にならないため作業性に優れた商品です。
もちろん、溶解後は従来通りのゼラチンとしての特性を発揮します。このように従来にない機能をもったゼラチンへのニーズにも、積極的に対応し、開発を行ってまいります。
|