"生姜のチカラ”で作ったコラーゲンペプチド

製品としての特長

1. 生姜に含まれる酵素を使った独自開発のコラーゲン加水分解物の開発 

独特の辛味や香りが利用されてきた生姜ですが、生姜に含まれる酵素はこれまであまり利用されてきませんでした。当社は生姜に含まれるタンパク質分解酵素「ジンジベイン」がコラーゲンタンパクで特徴的なアミノ酸である
ヒドロキシプロリンを認識して作用する性質を有することを見出しました。そして、この生姜に含まれる酵素の力を利用することで特殊なトリペプチドであるX-Hyp-Gly型トリペプチドを多量に含むコラーゲンペプチドの効率的な
製造技術を確立し、X-Hyp-Gly型トリペプチドを高含有で規格化した生姜加水分解コラーゲンペプチドを開発
しました。生姜に含まれる酵素を利用して最新設備で製造した代表的な製品がニッピペプタイドCollagenomics® GFF-01(魚原料由来)です。生姜加水分解コラーゲンペプチドは生姜独特の風味は製造工程中で取り除かれている
ことを確認しており、味や臭いの少ない素材として様々な食品にご使用いただくことができます。

2. 製品情報(規格)

     X-Hyp-Gly型トリペプチド含量:1㎎/g (Collagenomics® GFF-01)                      

生姜加水分解コラーゲンペプチドに含まれるX-Hyp-Gly型
トリペプチド

粉砕した生姜を熱変性させたコラーゲン(=ゼラチン)と反応させると、生姜に含まれる酵素の作用でゼラチンが
非常に効率的に分解され、コラーゲンペプチドとなります(図1)。この反応によって作られたコラーゲンペプチド
ではX-Hyp-Gly型トリペプチドが多量に生成していることが明らかとなっており(引用文献)、このトリペプチドは
生姜に含まれる酵素を用いて作製したコラーゲン加水分解物に特有のペプチドであると言えます(図2)。
X-Hyp-Gly型トリペプチドは現在機能性の研究が進められており、益々の機能解明が期待されるペプチドです。
・引用文献
Taga Y, Kusubata M, Ogawa-Goto K, Hattori S. Efficient absorption of X-hydroxyproline (Hyp)-Gly after oral administration of a novel gelatin hydrolysate prepared using ginger protease. J Agric Food Chem. 64,
2962-2970 (2016)

(図1)生姜に含まれる酵素を使ったコラーゲンの分解



(図2)各種コラーゲン加水分解中のX-Hyp-Gly型トリペプチド含有量

X-Hyp-Gly型トリペプチドの血中での安定性

X-Hyp-Gly型トリペプチドは血中でも安定(図1)です。また、マウスやヒトでの高い吸収性と併せ、体内で
分解されずに各組織に運ばれることを社内試験で確認しており、体内での機能が発揮されると考えられます。



(図1)Ala-Hyp-Glyの血中安定性


製法特許

生姜加水分解コラーゲンペプチドシリーズは、生姜に含まれるタンパク質分解酵素「ジンジベイン」によって
製造され、その製法は学術論文以外にも、日本、米国、カナダ、中国など各国で特許取得し、明細書という形で
公開しております。
   【特許番号】6075656
【発明の名称】コラーゲンペプチド組成物の製造方法 
          

取得認証

■ インフォームド原材料認証
生姜加水分解コラーゲンペプチド「ニッピペプタイド Collagenomics GFF-01」は世界ドーピング
防止機構(WADA)のガイドラインを満たし、英国LGC社のアンチ・ドーピング認証プログラム
【インフォームド原材料認証】を取得しております。

           

生姜酵素

生姜加水分解コラーゲンペプチドシリーズの製造で利用する酵素は植物性コラゲナーゼ
「ジンジベイン」です。「ジンジベイン」は私たちの身近なところで活躍しています。
家庭でもよく調理される生姜焼きは、生姜と肉を漬け込むことで風味をつけるだけでなく、
生姜に含まれる酵素の働きによって肉質が柔らかくなるという効果があります。

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